「お邪魔しました」

夜10時。

私は拓海くんの家を後にした。



「まだ時間、いける?」

拓海くんの言葉に私は頷く。

拓海くんはニヤリと笑って私を後ろに乗せた。


「二人で、もう少し過ごしたいと思わない?」

拓海くんはニヤリ、と笑った。



その向かう先は私の家とは逆方向。

どこに行くんだろう…

見当もつかない。