「早くしてよね」


「それより、俺の部屋から出ていけ」


ミュラはため息をついて、部屋のドアまで歩いていく。ドアノブに手を掛けながら、俺に言った。


「そういえば、カイト。あんた変な男見た?」


「変な男?変な女なら知ってるが…ぐっ」


思い切り腹めがけて額縁が飛んできた。


額縁は止めろ…マジで痛い。



「……ってぇな。何するんだ」


「あんたが馬鹿なこと言うからでしょ!ったく、いい?変な男見掛けたら直ぐに<死神連合>に連絡する事!」


バタンッ!



ミュラは少しキレながら行ってしまった。