「平気?」
「ん………クラクラしてる~」







横になったまま目をつぶる。やっぱり酔いがまわってるんだ。目をつぶってもまわってる感じするもん。
やっと熱気から開放されて、自分を落ち着かせるように何回も深い深呼吸を繰り返す。
その時だった。







「ひゃっ!?冷たっ……」




顔の上にあった腕に感じた冷たい感覚にビックリして目を開けた。そこにはいつの間にか上にまたがったライトの姿。





「ビックリした?気持ちいいでしょこれ」





ペロッと出して見せた舌先には…氷のかけら。





「ほてってるなら冷やしてあげる」




ニッと笑ったライトの表情。なんかいたずらっ子の顔してるんですけど~………










「やだやだ…冷たいってば」





バスローブから出てる素肌だけを目掛けてライトのいたずらな冷たい舌が這う。


熱い肌に触れる度にビックリするけど……段々それに慣れてくるとすごく気持ち良くて。




「……あっ」






思わず声が漏れて自分でもびっくりした。咄嗟に両手で口を塞いだ時、ライトと目が合った。
こんなの見慣れてるはずなのに、フワフワの髪が湿っておでこが出たままの髪に、細められた瞳がセクシーで……色気七割増。





「水分取ろうね」





そう囁くと、隣りに置いてあったミネラルウォーターを口に含む。そのまま顔が近付いて来て私の唇を塞いだ。





「んっ………」





舌先で私の唇を割って器用に送り込まれる水は冷たくて美味しかったんだけど……それだけじゃ終わらなかった。






「は……んんっ……」




水を送り終わった後も唇を放そうとしないライト。それどころか徐々に熱く深いキスに移行していった。




「ライ……ト…待って激しすぎ」





珍しく感情的なキスに息付く暇がない。そう言えば前にもこんなキスされたことあったな…