にこっと笑うとご褒美というかのようにチュッと軽いキスをされる。





「光でライトかぁ。洒落た名前だね」
「そりゃ平成だもん。結構周りにも多いよ、愛って書いてラブとかさぁ……」
「へぇ、平成。そうなんだ~………って、ええええぇぇっ!!!!」







三軒先まで聞こえちゃうような大声で叫ぶくらい……驚いた。
平成!?ってことは………20歳?19歳?見た感じ、多分大学生………位?あぁ、最低でも三つは下ってこと!?年下に手を出しちゃって…………神様ごめんなさい。





「そんなに驚く事ないじゃん」
「ねぇ………ライトは学校…どこ?」






怖くてダイレクトに年齢なんか聞けない。ワンクッション置いてショックに備えようと思ったんだけど………


ガバッと起き上がった私の腰に、寝そべったまま甘えるように腕を回すライト。大人びた横顔。しっかりした男性の骨格。まさか…ね。ううん、極力離れてないよう神に祈ろう……………







「学校?学校ねぇ……………知りたい?…T大」
「T大!?」






よかった~。せめて大学生なら……………









「のぉ、附属」
「……………は?」






なんだって聞き間違い?もう一度言ってごらんよ。そう言いたかったのに言葉が出てこない。口をパクパクさせてる私を見て二カッとVサイン………そんなの出してる場合じゃないっての!






「二年だよ。って言ってもあと何か月かで三年になるけどさ♪」








神様のいじわる。もうショックを通り越して泣きたくなってきた。これで二年生!?17歳?詐欺だ。絶対詐欺だよ。なんなのこの容姿は。女扱いのうまさは。でもわかった。さっきの笑顔を見た時の違和感。笑うとあどけない少年の顔なんだ。
ってことは六つも年下。付き合うなんて絶対無理じゃん………。





急にそっぽ向いて黙ってしまった私を、ライトは不思議そうに覗き込む。