私は先輩と離れられるように、すぐ右に曲がろうとした。 「それでは先輩、私は右なので。」 「待ってよ。」 「はい?」 私は知らぬ間に先輩と少しでも長く二人っきりになりたいと企んでいるのだろうか、足が自然と止まり振り返った。