あぁ。本当、意味不明。
バカの次は、アホって。
まあ、アホですけど。
ここまで言われると何だかもう嫌になる。
また言い返せば、さらに傷つくこと言われそうだから。
『てか君さ、北山高校の生徒だよね。』
何も言い返せないでいると
彼は私の着ている制服を指差した。
『……そうですけど。』
グレーの生地に赤と黒のチェックが入ったスカート。
私が通う北山高校の紋章が
ついた黒のブレザー。
この高校のリボンは
色で1年から3年生を区別していて1年が赤、2年が青、3年が緑となっている。
だから来年の1年生は3年生が卒業するから緑だ。
この制服はどの高校よりも
可愛くて一目見て惚れた。
この制服が何だと言うのか。
『あれ?気づかないんだ。
俺も北高なんだけど。』
『あっ!!』
彼は制服を着ていた。
私と同じ柄のズボンと紋章の入ったブレザーと、
青色のネクタイをして。