いつも気にしない振りをして、少し横目で見ながらも足は真っ直ぐ進める。





「危ない!」





でも今日は私の好きな声が聞こえて、反射的に振り返ってしまった。





ーーーーーダンッ



「きゃっ!」



私の目の前を勢い良くボールが通り、校舎の壁に当たる。



その衝撃で、思わずしりもちをついてしまった。