実は今日も朝から顔色が悪く、授業中に倒れて、今は保健室にいるらしい。


本当は走っちゃだめだけど、瑠衣が待っているんだと思うと、ゆっくりしていられるわけがなく、全力で走る。


早く、早く瑠衣に会いたい。
本人の口から、本当の事を聞きたい。
そして、おれの不安要素だった、どこに惚れたのかを聞き出さねばならない。


保健室の前で息を整え、出来るだけ迷惑のかからない声で瑠衣を呼んだ。