「野宮くん?」
!!!今確かに、野宮くんと聞こえた。
この学校に野宮なんて苗字はたくさんあるんだろうけど、噂のせいか、瑠衣と同じクラスの野宮海が浮かんできた。
そして、気のせいか野宮の名前を呼ぶ声が瑠衣に似ているような気がした。
俺は反射的に身を隠し、足音を立てないように慎重に近付く。
2人の会話がはっきりと聞こえる。
「野宮くん?どうしたの?」
瑠衣の声だった。俺といる時とは全く違う、すごく優しい雰囲気を醸し出している。
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