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【side 岩崎 幸太】


「ありがとう、幸太くん♪」


実は・・・、
今腕の中に収まる彼女 津田さんとこうなるまでに俺には様々な苦労があった。


鈍感なのか気付いていないフリなのかは分からないけれど、遠くから見つめていて、目が数秒合ってもスルー…

何でもないときにやたら話しかけてアピールしても、他のヤツと同様の態度で受け答え……

他のヤツと話してるときにやたら割り込んでいってもいつもと変わらず癒し系の笑顔で………


・・・なんていうのは日常茶飯事だった。
だから俺は兄貴たちのイルミネーションデートの誘いに混ざることにしたんだ。

もちろん最初は絶対に行きたくなかったけれど、兄貴の新しい彼女が津田さんの友達で津田さんを誘うと言っていたのだと聞いた瞬間、逆に絶対行くと決めた。

そして今日は、俺頑張った!
うん。きっと今までの日々の中で一番頑張った!