・・・ほら、そうやってネガティブになってしまう。
「私、引っ込み思案だし、人見知りだし、あがり症だし、マイペースだし、スポーツできないよ?」
・・・それでも…それでもいいの?
岩崎くんの顔を穴が開きそうな程見つめる。
きっと今の私は泣きそうな顔をしているんだと思う。
「そんなの関係無い。そういうのってさ、好きって感情を目の前にしたら全く気にならないんだよ」
真剣だけど優しく微笑んでくれる。
「だからさ、津田さんの素直な気持ち聞かせて?」
ボロボロと頬に涙が伝う。
「わた、しもっ…好きっ」
やっと出た声は震えてて、聞き取りにくかったけれど、岩崎くんの耳にはしっかり届いていた。
「やった!マジ!?ねっ、ほんとのほんとにっ?!」
「う、んっ」
強く抱き締められて苦しい…
反面嬉しい。
だって、私のたった一文程度しかない返事でこんなにも喜んでくれる人がいるから。