また転びそうになり、今度は岩崎くんに抱き留められた。
「ごめんごめん」
悪いとは思ってなさそうに謝られてちょっとムッとしながらも、この体勢に顔が熱くなる。
目の前には、岩崎くんの胸板があって、その固さから男の人なんだって再確認してドキドキが止まらなくなる。
・・・それにしても長くないかなぁ?
抱き留める時間。
「もっ、大丈夫だよっ?!///」
耐えきれなくなってそう言うと、
「あ、うんっ///」
離してくれた。
やっと離してくれた、と安心する自分もいるけれど、ちょっぴり寂しくなっている自分もいる。
・・・もっと抱き締められてたい。
でも、そんなに世の中甘くないもので、
「じゃ…飯食いに行こっ///」
ほんの少し顔の赤い岩崎くんが、手を引いてガーデンの中にあるレストランへと向かった。