はいはい、一人の女組み敷いて楽しいかそうですか。

こっちを向いた男子の目が二つのタイプに別れる。「は？　こいつなんだよ」と「やべえ」

リサの時以来だ、暴れられるのは。

そう考えて足を止める。そうだった、雑魚は相手にしないんだった。

はあ、と息を吐く。


「噂のクラギって君？」

「あ？」

「結構かわいーじゃん？」


トーガやミカミの言い方と違う。冷静に思う自分に笑う。

同じでも違ってもどっちでも良い。


「今すぐここから出てけ。今、すごく機嫌悪いんだよね」