当然眉を顰められた。


「…そういうことですか、なら丁度良い」


手が離された。ポケットから何かを出して首回りにぐるりと付けられる。

首を引いたけれど阻まれた。


「なに?」

「手錠に首輪、鎖も要りますね」

「…は…」


ぶら下げられたペンダント。今までこんなの付けたことないから、首が重い。

確かに首輪だこれ。

ネックレスという名の首輪。


「クラギのクラスの岸本恵の恋人は、ヒガシノと言います。トーガについて、岸本恵とヒガシノに近付けないようにしてください」

「は!? なんで急に」