机の上にぽつんと残されたケンからの書き置き



それには一言、こう記されていた










“いよいよだ。ちょっと出てくる”







軽いはずの一枚の紙切れが、重たかった





私は呪うよ。憎むよ



世の中を



底知れぬほど恐ろしく、そしてあまりに寂しいこの世の中を