「あー、やっぱ炭酸いいわーーさいっこう」

ぷっはーと口元に付いた泡を拭き取り、飲み終わるとゴミ箱に投げる。

「おっホールインワン!」

なーんて。もう一杯飲もうかしら。

と思って立ち上がった瞬間、前に何かが立ちふさがった。


――着ぐるみのうさぎ。

心なしかこんな惨めな私を嘲笑っているように見える。

いや表情は見えないんだけどね。

「何?どいてよ」

眉をひそめ不機嫌そうな雰囲気を漂わせる。

うさぎに構ってる暇は無い!