男は起き上がることがない。


「やっぱ首を切りつけようかな。


あ、でもそうしたらまたコイツが反撃するからな。


やっぱ腹でいっか」



なんて男は言うと、さっき私を押さえつけた位置より下がって私の体を踏みつけ馬乗りする。



完璧に服を捲られ、お腹が外気に当たる。



「嫌…だ」


私の声を無視し、男は私の腹を一突きした。



「痛い!!」


すぐに抜かれるカッターの刃。


でもそれはすぐに刺されるだろう。



「いいよいいよ、もっともっと苦しむ声を聞かせてくれ!!」



男はあんまり深く刺してないが、少し流血する。



「よし。 そろそろ心臓を一突きするかな。


とびっきりの一声を聞かせろよ」



男はそういうと私の服を首まで捲くり上げる。



もう私はここでトドメを刺されるんだ…。



恐怖心が最高潮になったのか、私はここで意識を手放した。




こんな状況だからもう私はコイツに殺されて、意識を取り戻すことはないだろう。



さようなら…。