そういうことか…。
もしかしたら誰かに助けられたから、生きてるんだと思ったけど。
どうやらそうでもなさそうだ。
私これから苦しみながら死ぬんだ…。
死にたくないよ…。
「さっきお前が教室で暴れてくれたおかげで、凶器を見つけちゃったんだよね〜。
俺さ武器になるような物、事務室で壊れちゃった上にお前に見られたから
正直焦ってたんだよね〜。
お前が命乞いしてくれて助かったわ。
おかげで楽しめるわ」
なんて男が懐から取り出したのは、カッター。
そんなんで簡単に人を殺せるはずがない。
こいつ、私のうめき声を聞きながら殺していくんだ。
…事務室で凶器を壊した?
そしてガラスが割れた音…。
「先生になにかしたの?」
教えてくれないだろうとは思ったが、聞いてみる。
そしてここは体育館の端だということがわかった。