だけど彼の態度を見て、理解できた。
その途端私まで彼の想いが伝わって、体に熱を帯びた。
彼の顔を見ていられず、つい前を向いた。
「こんなことしてねぇで行くぞ!!」
いきなりのこの意気込み。
びっくりしたのも束の間、強引に教室から出された。
それから日が暮れるまで彼と一緒だった。
グラウンドに続々と生徒が整列を始める。
「じゃあな立山!!
教室から俺の姿、見つけてよ」
そんなことを言われ、宇川くんはグラウンドへと行った。
そして私は自分の教室に行き、暗い教室に電気を点ける。
また自分の席についた。
…思ったのだが一回の教室で松明を見るのは、グラウンドで見るのとあまり変わりはない。
だから私は教室の電気を消してそこを出て、二階に上がった。
さすがに二年生の教室で見る勇気も出ない。
だからそこの隣の空き教室へと入り、電気を点けた。