私が文化祭で楽しめたら、宇川くんの言うこと1つだけ聞いてあげるって言ったこと…。
何を言われるのか不安だけど、正直気になる。
「最高に楽しかったよ!!」
正直に答えると、宇川くんは小さくガッツポーズを決めていた。
「じゃあ俺の言うこと、1つだけ聞いてくれるよな?」
まぁ約束したことだから、仕方ないけど…。
そんな上から言わないで欲しい。
下駄箱につき、靴を履き返る。
そして教室に向かう。
心の中で嫌な予感を秘めながら。
「じゃあ俺と教室で松明を見る。
いいよな?」
嫌な予感が的中してしまった。
「ごめん…
それだけは無理」
「なんだよお前。
俺の言ったこと、聞けねぇって言うのかよ」
突然彼が不機嫌になるのも無理はない。