「ん?なんだ?松明がどうした?
まさか準備を手伝いたいなんて言うのか?」
回答を急ぐ先生。
そんなキャラが時々出るのだ。
「違います…。
あの…私火が苦手なんで…教室から見てるってことでいいですか?」
「え!お前、火が苦手なのか!?
あ…そういえば前にあったもんな。
まぁ仕方ない。
ちゃんと閉会式には来るんだぞ」
担任は担任なりに生徒のことを知っているから、侮れない。
でもこんな感じで交渉が成立するのなら、いいことだ。
「ありがとうございます!!
じゃあ先生、松明の準備頑張ってください!!
あ、先生!!意外とその髪型、維持されますね」
私はそう言って先生から離れた。
最後の一言は、余計だったかな…。
でももう一日の半分が終わった頃なのに、先生の髪の毛は1本も乱れることがない。
思わず褒めたくもなる。