新山さんと朝壬さんに誘われる。



「私、ちょっと用事があるから…


ごめんね、2人で回ってて」



「そっか…」



そう言って彼女たちは、私の場から離れた。


一人教室を出ていこうとする。



教室を出た瞬間、宇川君と彼の友達がいた。



何もない感じで歩こうとすると…。



「おい立山、1人なんだろう?


せっかくだから俺が一緒にいてやろうか?」



友達がいると、オレオレ系の性格になる彼。



正直気に入ってない。


それに友達も友達で、宇川くんに野次を飛ばしている。



「いい。


1人でいたい」



そう言って足早に去った。



「どんまい、どんまい」



「脈ありそうなんだろ?」