結局私はどんな状況になったって、逃げるんだ。
あんなことがなくても、こうなってたんだ。
…一つの命を無くしてまで実感したことが、意味が無い。
どこに行けばいいのか分からず、教室に戻ってしまう。
時機にクラスメイトが来る。
私が教室に居ることで、気まずい空気がより強調される。
「ごめん!! さっきは変なこと言って。
気にしないでいいから!!」
自分なりの作り笑いを見せて、クラスの雰囲気を少しでもいいものに変えていく。
するとクラスメイトの笑顔が、少しずつ増えていった。
午後の発表も、それなりに楽しめた。
それが終わると、みんなはぞろぞろと教室に戻っていく。
日が暮れるまで自由時間となる。
自由時間では生徒会企画を見たり、クラス展示をしている教室に行ったりする。
でも先生たちはフィナーレに向けての準備をするみたいだ。
みんながそれぞれ行動していく。
「加奈ちゃんも一緒に見に行こうよ」