舞台袖ではみんなそれぞれで準備を行っている。


ここで何をするんだ…と推測するのはやめておく。


せっかくここまで知らないで通してきたんだ。



今のままの方がいい気がする。




「それでは、1年1組による発表です!!」



前の組の発表が終わった。


みんな緊張してるみたいで、終わったのが早く感じたみたい。



私は他人事のように見守っている。



ナレーターの言葉に、続々とみんなはステージに上がっていった。



私を残して。




心の中でクラスの頑張りを応援している自分が居る。




「私たち1年1組は、マジックショーをします。


慣れない手つきでやっていきますが、どうか見ていってください!!




気を付け、礼」



「え…?」



新上さんの言葉に、思わず耳を疑った。



マジックショー??