「悠馬……いや、悠馬さんごめんなさい」
「私、みんなのためを思ってしたはずなのに……冷静に考えればいい間違えてた。
私、私……悠馬さんの分も生きなきゃいけなかったのに……!」
私は深く、深く頭を下げた。
そのとき私の目からは涙が溢れていて、後悔の色がはっきりと映し出されていた。
悠「……お前が仲間を護りたい一心で行った行為の、その気持ちはわかる。
俺もそうだったから。
……でも、残された者の気持ちも考えなきゃいけない。
それは、藍乃と彼方を見てて気づいたことだ。
あいつらを、責めさせてはいけない。
分かるか?」
私は頷いた。
「難しいことだしどうしたらいいか分かんねぇけどさ、裕二だって元気なくしてた。あいつらだって絶望的なはずだ」
「だからさ、来世(つぎ)では幸せになれよな」
「……うん」
裕二さんも、幹部たちも……
今大丈夫なのかな……?
ん?
「ねぇ、悠馬。……彼方は?」