「……で?」
私は悠馬に聞いた。
悠「……え?」
長い間一緒にいたのに、主語がないとわからないらしい。
「いや、だから、なんでここにいるの?」
悠「それ俺のセリフだし」
……言え!!
と、念を込めて睨んでみた。
……
……
しばらく沈黙が続いた後、悠馬が折れた。
悠「……俺ここで働いてんの」
「あ、そうなの……。どんな仕事?」
悠「えっと……死んだ人を天国や地獄や転生の輪に案内する役」
「ふぅん……」
悠「……で?」
今度は悠馬が聞いてくる。
「何が?」
分かってはいたが、聞き返してみた。
悠「なんで藍乃(テメェ)がここに居んだよ」