──……て、おい!こっちに送るってどういうことだ?!──




『なんだお前、そっちにいる割には何も知らねんだな。……こいつはな、藍乃と彼方の両親、あと藍乃がいた保護施設のやつら、お前を殺した犯人でもある。あと藍乃と彼方な。……で、俺のこともあって殺人未遂も。……藍乃が録音したのはボストンバッグに入ってたし、彼方が録音したやつは手渡ししてくれたから、証拠はある』



──ち、ちょっと待て……。確か、藍乃がいた施設は子供16人大人8人が亡くなっている。重症が藍乃と彼方だったから……これで24だろ?両親が4人、俺、藍乃、彼方だから……俺が知っているだけでも31死んでるぞ?!──




『だから、きっと逝くっていったろ?まぁ、そん時は頼むわ』





──へいへい……その前に藍乃と彼方だけどな……──



『あいつらに伝言頼む。ごめんな、ありがとう、来世ではぜってー幸せになれよって……伝えといてくれ』


──了解、マイベストフレンド!……お、時間だ。じゃあまたな!今日久しぶりに話せてよかったぜ──



『あぁ、俺も!そっちでの2人のこと教えてくれよ?』


──了解!じゃあな!──





結局、文句なんて言えなかった。



あいつが元気なフリしてるって分かっちまったから。





あいつはあいつなりに頑張ってた。




ただ……



あの男が死刑になってここに来るのは嫌だな……





転生できねえよう神に伝えとかねぇと……



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