喧嘩はすぐに片がついた。



黒「……なんでっ……お前らそんなに……!そんなに強えのにチーム入ってなかったって……」




下で伸びている総長が悔しそうに痛みをこらえながら言う。



ユ「俺ら、2人で活動してっから。さっきも言ったでしょ?俺ら双桜って。今日会ってなくてもいずれこうなってたと思うよ。お前らがもってる武器、違反だよね?」



彼方が笑顔で脇腹を蹴りながら言う。


昔から喧嘩をしているのを見ると、いつか暴走してしまうのではないかとハラハラする。




それぐらい、喧嘩狂の彼は怖い。


本当は戦闘馬鹿なんて可愛いものではないのだ。




お互い、暴走しそうになったら止める。



今までそれで2人でやってきた。




ユ「どうするー?傘下なんて甘い考えこっちにはないよ?辞めたあと。足洗うつもりなんだったら警察に突き出すし、まだこっちにいたいってんなら武器二度と使わないのを条件に入れてあげるよ」





そう言って彼は蹴るのをやめた。



総長のそばにしゃがんで顔を見た。