ア「でも、それのおかげで気づけたこともある。ありがとう。チームを許可、援助するよ」
お父様は笑顔で言った。
ア「とは言っても、俺はほとんど知らないんだ。旗揚げに必要なものはなんだ?」
メモと電卓、電話を片手に言った。
「まず、拠点だよね。あとは服?デザインしなきゃ!他は何かいるっけ?」
ユ「僕らのバイクがいるよ」
プライベートになっても、ユアンは私の前以外では僕と言う。
なんでもイメージの維持のためらしい。
「もし余裕があるなら、トレーニングルームと椅子机棚が欲しい」
ユ「ちょっローナ!そんなの後でもいいでしょ?!」
ユアンが焦りの表情を見せる。
「少しでも早く強くしないと荒れっぱなしだよ」
ユ「お金の価値観分からなくなったの?!」
「……違う、けど。いずれ頼むことになるよ。稼ぐ手段がないんだから」
私達が揉めそうになっていると、お父様が仲裁に入った。
ア「2人とも落ち着け。ソファーや机は買わなくても家の倉庫にある。トレーニング器具や棚は購入する余裕はある。ユアン、ありがとう。大丈夫だ」