こうして、旗揚げの決意をした私たちは、問題の解決策について話し合った。
ここの人たちは、暴走族がどんなものかなんて知らない。
どこまで迷惑行為をしているかだって。
私たちは、この旗揚げで、この国での暴走族の定義を作ることができる。
「家業継がなきゃいけない人はそっちを優先させよう」
ユ「仕事見つかんなかった人は、喧嘩慣れしてるだろうしうちの護衛につけたら?」
「大体は喧嘩は売らない」
ユ「売るのは仲間が傷つけられた時か、荒れてる人が言うこと聞けなかった時だね」
「私たちの格好は……藍乃と彼方しかないよね……?」
ユ「この前その格好だったから仕方ないでしょ」
ユ「銃とかナイフ沙汰は?」
「魔法を駆使してやろう。時間を止めてから凶器を奪う。その後に喧嘩だ」
ユ「幹部指名者には正体を明かしておこうか。何かあった時の連絡に困る」
「そうだね。こんなところでいいかな。……あ、拠点。どこにする?」
ユ「北西よりがいいと思うけど」
「同意。じゃ、お父様帰ってきたら話すか」