コンコンコン
ユアンの部屋をノックする。
「ローナだよ!入っていい?」
ユ「うん、どうぞー」
許可をもらって部屋に入ると、ユアンがソファーに座っていた。
ユ「そこ座って」
そう言われて正面の2人がけソファーに座ると、ユアンが真面目そうな顔で聞いた。
ユ「やっぱり怖い?」
「そりゃあ……だって前世みたいになるよ?恨みだって買うし、暴走も喧嘩も危険じゃん」
そう言うと、ユアンははぁぁとため息をついた。
ユ「だよねぇ、俺も。俺、昨日夢で魁桜に会ったんだ」
ユアンは寂しそうに言った。
そういや、まだユアンには話してなかったのか。
「……あ、それ。私もだよ。ネックレスも残ってる」
そう言いながら、服に隠れていたネックレスを出した。
裏には桜がしっかりと彫られている。
ユアンは驚きながら私のネッスレスを手に取った。
ユ「ほんとだっ」
太陽の光が部屋に差し込み、ネックレスはキラキラと輝いている。
「?あれ、なんかある…?」