並世史の存在を知ったとき、真っ先に17世界を選択しようと思った。
それは、世界史である程度習ったものをさらうだけだからだ。
しかし理由はそれだけではなく、ただ単に世界史が好きだったからでもあった。
私から見ても、世界史は面白いと思った。
「お母様!私、もう少しゆっくり考えるよ!ちゃんと堂々と報告できるようになってからまた話すね!ご馳走様でした!」
食べ終わった食器を、テリーが下げに来た。
暇で眠っていたのだろう。
目には涙がたまっていて、なんとなく顔がむくんでいた。
「ごめんね、テリー」
彼の耳に手を当て伝え、私はユアンの部屋に向かった。
バ「あらテリーお顔が真っ赤よ?」
テ「いえ……あの別に……」
テ(おれ……まさかロリコンなんじゃ……)
赤くなった耳と頬に手を当て、テリーは必死に否定した。
相手は5歳、ましてや主人の娘。
彼は、高鳴る胸とそれに伴って増える焦りを消そうと必死だった。