お母様の方を見ると、満面の笑みだった。
「へ……いや、なんで?お父様にも思ったけど……猛抗議だと思ってた」
きっと私の顔はアホみたいだっただろう。
ハテナが大量に飛んでる気がするぐらい、予想外だったから。
バ「だって、軽く考えてないか不安だっただけだもの。レオの教科書で読んだときは、凄いなって思ったし」
習ったって言っていたので、死んでから転生まである程度時間が経ったのかと思っていたが、あまり経っていないようだ。
「並世史って選択だよね?世界だって選べるし。なんで17を選択してる人が多いの?」
昨晩の男たちも、お兄様も。
多分お父様も知っているのだろう。
でもたしか20ぐらい世界は並列して存在しているはずだ。
なぜこんなにも私の周りには私を知っている人が多いのだろうか。
バ「レオの時は迷ったら17を取るように言われたわ。一番おもしろいしね」