並世史で有名になってしまった前世の私は、どんなイメージなのだろう。
世間はどう見ているのだろう。
私がいろいろと考えながら食卓に行くと、そこにはユアンと両親が座っていた。
ユ「だからぁ!暴走族、作りたいの!」
バ「いや……だって危ないじゃない。私は反対よ。あなたたちが元いたチームも人が亡くなったりして大変だったって……習ったわ……」
お母様が反対する。
当然だ。
事実、魁桜では死人だって出た。
それを習い、なおかつ私たちの話を聞いて、賛成できるはずがなかった。
バ「私は、あなたたちを失いたくない……」
お母様が言葉を続けた。
ア「ユアン、理由を言ってみなさい。ローナ……お前も作りたいんじゃないか?」
私のすぐ後ろから声が聞こえたので振り返ってみると、そこにはお父様が立っていた。
ア「テリー、悪いが俺のお茶も用意してくれるか」
そう言ったお父様は、椅子に座った。
今日は大きな会合はないから残りの書類仕事だけで帰れるということを分身に聞いた気がする。