しかし、その時が永遠であるはずがない。
雪「……藍乃、もう……」
雪斗が、私のことを指差して言った。
「え?」
笑いながら自分を見ると、笑顔は消えた。
「……うそ……」
「うそ!!やだ!!まだみんなといたい!!消えたくない!!」
私の手は、透けていた。
それが指すことが何かぐらいは分かる。
彼「藍乃、そんなのみんな一緒だよ!死んだのは俺たちじゃん!仕方ないんだよ!」
彼方が悲しみを堪え眉間にしわを寄せながら言った。
「でも!せっかく会えたのに……!!」
彼「それは俺ら全員が思ってることだってば」
彼方が優しくなだめるように言ってくれたが、私は別れることを理解したくなかった。
「じゃあ何で彼方は!みんなは!平然としていられるの?!」
彼「藍乃!いい加減にして!!」
彼方が怒鳴った。