ユ「わかった」



そう言うや否や、彼は走り出した。


今まで避けるのに必死だった男は、相手が2人になって、余裕がなくなったようだ。




でも、余裕がないのはこちらも同じ。




接近戦でばれないわけがなかった。




男「なんだぁ、やっぱり2人ともガキじゃん」



男「まずは1人♪」





「っ!!」




──パァン



なんとか避ける。





男「なんなの、ただのガキのくせにしぶといじゃん」




──パァンッパァンパァン




1つ、2つ……



男「そう避けると思ってた」






!!


しまった……!!