ほかの男も持っていたとしたら、こちらは圧倒的に不利になってしまう。
(あいつ以外の二人を先にやるぞ)
ユ(そうだな)
私たちは気配を消し、一瞬にして二人に近づいた。
彼らはハッとしてこちらを見るが、もう遅い。
「お前らはもうthe endなんだよ」
次の瞬間、二人の男は膝から崩れ落ちた。
きゃっ……と周りから悲鳴が上がったのが分かった。
あーあ。
もう今までのように平和には暮らせなくなるのか……。
家族で和気あいあいと過ごす日々は終わってしまったのだ。
きっと、もう家族は優しくは接してくれない。
避けられる日々が続くのだろうか。
それとも……
もう家にも居させてもらえないのだろうか。
自らが望んだものを自らで壊す。
これほど心が痛いものはないと感じた。
少なくとも、この光景を見ている招待客は恐怖を覚えている。
それは、紛れもない事実であった。