次の日、
ドアを開けるといつものようにケンタが待っていた。

それから新しい教室に入り席についた。
すると『なぁ。』
と誰かが声をかけてきた。
髪の毛は栗色のピアスを開けている。
『なんやー?』って言って顔を上げたら手ェ引っ張られて屋上に連れていかれた。

やっと、手を離して、
『なぁ。あのさぁ俺と付き合えやぁ~』と言う。

はぃ?名前も顔も喋ったこともないんですけど…。

『え?なんで?』
って答えると
『好きやからに決まっとるやろ
あ、名前はタツヤ。タツってよんで。』
って言ってきた。

『それぢゃあ、タツ。知らん人とはまだ付き合えんわ。付き合うのはアレやけど、友達なってや』
と適当に答えた。

『それぢゃあ…』
ってって言った瞬間唇に何か熱い物が当たった。
タツの顔が離れた瞬間なにが起きたか悟った。
ファーストキスだ。


『なっ…なにすんねんや!』
って叫んだ。
タツは余裕な顔で
ピアスをいじりながら言う。
『これで俺の女な?』って言いながら屋上を去った。

私は腰が抜け、地面にべたっと倒れた。

『永遠~!なにしてるーん?』
と小学校の頃から仲良しだった、マヒロが叫んできた。
『別に!疲れちゃったから空みててん!』と引きつりながら笑った。
『そうなん?あんなあんな聞いて!
マヒロもう好きな人出来たかも⁇』
『だれなん?』
『あんなぁー、内緒なぁ、マヒロと永遠と同じクラスのさタツヤってこしってる?