「私!ずっとあなたのことが…大翔くんのことが好きだったんです!」


顔を上げて発した言葉。
頭では理解していたけど、体が反応しなかった。
そしてダイレクトに聞こえてきた女の告白。


「へ…返事はいつでもいいので!」


恥ずかしさのためか、最後はうつ向いて大声で言い切った。

そのあとパタパタと廊下に飛び出してきた。

そして音が聞こえて、ここにいたら見つかる!と思い、咄嗟に防火扉の裏側に隠れた。
私が隠れてすぐに、私がさっきまでいた場所を通って、階段を降りていった。