「やっぱりまだ教室にいるかな?」


そう言いながら、靴箱で靴を履き替える。

履き替えてから、あり得ないことだけど帰った可能性を考えて、一応彼の靴を確認してみるが
やっぱり靴はあった。


「こんな遅くまで何してるんだろ…」


心配になりながら小走りで、彼の教室がある校舎へ移動する。

彼の教室は3階にあって、階段を上らなくちゃいけない。
いつも階段は一段ずつ上っていく私だけど、心配している気持ちが大きく出て、一段飛ばしで階段を上っていった。


「はぁ…はぁっ…」


やっと3階までたどり着いた私は、運動とかを滅多にしないのでかなり息が上がっていた。
少し時間をかけて息を整えると、彼の教室へと歩いた。