他の人が校門を出るのを眺めながら、私は彼を待っていた。
外で部活をする人たちが段々校庭に出てきた。


「今日はいつもより遅いな…」


そんなことを呟いて私は待つ。
その場で待ち続けた。

外での部活の練習が始まって、掛け声が聞こえてきた。
校門から出てくる人ももういなくなった。
多分、あれから30分くらい待ったと思う。
流石に遅すぎるので、私は彼を探しに校舎へと戻った。