ニヤニヤ笑いでこっちを見てくる。
ずっと見てくるし気持ち悪い…
私はなんとなく目を逸らした。


「てかキミ~ホントに殺したんだね」
「…!」


悪魔の目線の先には、あの女の亡骸があった。


そうだった…いきなりのことに驚いて忘れかけてたけど、殺したんだった。
しかも、こいつにバッチリ見られてるし…


「ホントにキミ、凄いよね~」


ニヤニヤ笑いで言ってくる。


今気づいたけど、最初から全部わかってるような口振り。
もしかして…私が殺すことを知ってた…?


「でもさ~これってバレたらヤバイんじゃないの?この世界では『ハンザイ』になるんでしょ~?」
「…わかってるわよ。そんなこと」


そう…殺したことはしょうがない。
こいつが悪いんだから。
でも、後の事は考えてない。
どうにかしないといけないけど…


「ボクが手助けしてあげようか~?」
「…は?」


思わず間抜けな声が出た。
いきなりなにを言い出すんだこいつは。