すると、その時・・・

ピカッと、フラッシュが光ったのだ。


ヤバイ!!もしかして、写真撮られた!?
とっさにその方向に背を向けるも、まさかの聞きなれた声がした。


「結希、おまえが色づいた相手って、コイツかよ」

笑いが止まらんと、いわんばかり中性的で魅力的な顔をゆがませている・・・斎王社長な姿。


「しゃ、社長!?どうしてここに!?」

私はびっくりして、後退りする。


「どうしてじゃねぇ~よ!恋愛はご法度だろうが?こんな、街中で堂々とイチャつきやがって・・・なぁ、琉樹?」