収録が終わったのが、ちょうど9時を差すところであった。
今からカフェに行っても、まだ大丈夫かな?
近いし。
ラジオ局から、再びタクシーでカフェに移動する。
目的地に到着し、とりあえず降りるも、すでに店に明かりはなかった。
普段なら、マスターが用事などをして、まだ残っている時間だが・・・
連絡をしてみようか、携帯を取り出す。
でも、あまり邪魔をしてはいけないと、タクシーをひろう為、大通りに歩き出す。
すると、一台の高級外車が、私の前で停止する。
その窓から見えたのは、さらさらの髪に、切れ長の目・・・霧澤琉樹であった。