ソファーから、立ち上がり部屋を出ようとした私に話しかける。


「おまえ、最近また可愛くなったな。ってか、なんかウキウキしてねぇーか?まさか・・・、色気付いてんじゃねぇか?」


遠からず、いやかなりのご指摘に私はひゃっとした。

「え・・・なにゆってるんですか!色気付いてなんて・・・」


「だよなぁ?アイドルの恋愛はご法度だもんなぁ?」


まるで、確認するかのように社長は言葉を連ねる。


「そうですよ!恋愛なんてしません!じゃあ、次の打ち合わせがあるので!」


失礼しますと、私は逃げるように社長室を出た。