「これ、本物!?」

動揺する私に、マスターは、

「ニセモノなわけないでしょ。目の前で書いたんだから」

と話す。


霧澤さんが私にこれを贈るきっかけになったのは・・
先ほど、二人が来店した時であった。



『おい、安堂。アイツと連絡とれんだろ?『イメージと違うといったことは、撤回する』と伝えとけ』

と、霧澤さんがぶっきらぼうに話したらしい。

『いやいや、それは直接いいましょうね。結希ちゃん喜ぶし』

『はぁ、なんでんなこと・・・』

『会長もご褒美あげましょうよ』

と、綾辺さんがこれを提案したらしい。