「撮影は順調なのか?」


ぶっきらぼうに霧澤さんが私に言葉を投げかける。


「はっ、はい!いい宣伝が出来るように、頑張ってます」

「なら、いいが・・・」


緊張するけど、霧澤さんと話が出来るだけで幸せ。
それもつかの間、撮影開始の声がかかった。


私は、羽織っていたパーカーを脱いでプールサイドに移動する。


このリゾートの雰囲気に適した、派手すぎないビキニにパレオ姿。


霧澤さんが見ていることも忘れて、私は、日射し浴びるなか、全力で撮影に臨んだ。