やや肩を縮こませながら、その声の持ち主に向き直る。



パソコンが開かれた机に肩肘をつき、目を細目ながら私をみていた。


視線があった瞬間、私は、急に体温が上がった気がした。
そして、すぐに視線をそらしてしまった。



「あの、勝手に入ってごめんなさい。あっ、あとこの前は突然変なこと言ってしまって、ごめんなさい」



散々悩んだ挙げ句、その言葉しか出なかった。


すると、突然霧澤さんが立ち上がったと思ったら、私との距離を詰めてきた。



「えっ、なななんですか?」


顔を上げた時には、扉まで追い詰められ、すぐ目の前には霧澤さんが立っていた。