「・・・って、いうわけで流れはこんなかんじかな?ヨロシクね、結希チャン」


私は、今度の特番の打ち合わせをとあるカフェで行っていた。



「よろしくお願いします。頑張ります」


あんまりバラエティーは得意ではないが、仕事は仕事。一生懸命がんばるのみ、なのだ。


ひとしきり話が終わり、担当デェレクターさんは、忙しいため足早に去っていった。


「香坂、それ飲んだら行くぞ」


「はいっ」


私もこの後、まだ仕事が残っていた。
でも、少し・・・
ゆっくりしたいなぁ・・・


私はキャラメルマキアートを飲みながら、だて眼鏡の奥から、辺りを見渡した。