「そうそう。かわいーだろ?彼女が香坂結希ちゃん。んで、コイツはさっき言った秘書の綾辺」


マスターが、簡単に紹介をしてくれる。


「初めまして。霧澤会長の秘書の綾辺と申します」

と、極上のスマイルを私に向ける。



「あっ、私、香坂結希です。よろしくお願いします。」

思わず立ち上がってしまった私は、深々とお辞儀をした。



「結希さん、目立っちゃいますよ。ホラッ」

と、さりげなく椅子に誘導される。



「ホントに可愛い方ですね」

「だろっ!?会長にはもったいねぇよ!」



マスターと綾辺さんは意気投合しながら、話をしていた時だった。